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マツウラさんの中学生リーフ。 [マツウラさんの有機野菜]

大きいベビーリーフ.jpg
有機野菜を作っているマツウラさんから、「ベビーリーフができた」と連絡が入った。
早速、ドン・タニシとキマコ嬢、打ち合わせがてら会いに行く。
ベビーリーフは、発芽1週間から30日くらいまでの若い葉っぱの総称である。
特に規定はないようだが、主には水菜やほうれん草、小松菜、エンダイブ、レタスなどの
野菜が使われることが多い。
香りがよく柔らかいので一般的にサラダや前菜に使う。
『四角家』では餃子や焼豚のつけ合わせにしている。

マツウラさんとの打ち合わせは、いつも『umie』と決まっている。
説明するまでもなく『umie』は高松で人気のカフェだ。
『umie』のオーナーはドン・タニシとマツウラさんの共通の友人でもある。
ドン・タニシ 「すんません。アイスカプチーノ3つと豆腐ドーナツ」
umie カプチーノとドーナツ.jpg『umie』の豆腐ドーナツとアイスカプチーノ。
ちなみに『umie』のメニューにアイスカプチーノはない。ドン・タニシ専用スペシャルドリンクなのだ。
ここはいつ来ても、おだやかな、静かな空気が流れている。
デザイナーが作ったカフェだから、
当然ここにあるものすべてにこだわりや計算された居心地のよさがある。
でもこの安心感、瀬戸内海の波のようなおだやかな空気感は、
ここでずっとこの店を切り盛りしているマツシタさんの空気なんだろう。

「ちょっと大きいかもしれん」と言いながら、
マツウラさんがテーブルの上に朝抜きたてのベビーリーフを出した。
ちょっとどころではない。とっても大きい。中学生リーフである。
マツウラさん 「やっぱり。種をまいてひと月くらいなんだけど、水菜は特に背が伸びてねー。
          どれくらいがいいの?」
キマコ     「これくらいですかね」 (と手で示す。)
マツウラさん 「じゃあ1週間くらいで十分だな。今度は早めに抜いて持ってきます」
キマコ     「すみません」

マツウラさんの中学生リーフは、根っこがついたまま。
抜きたてだけにまだ土の香りがする。それぞれの葉っぱの香りもする。

結局、水菜は四角家サラダに、小さめの葉っぱは餃子や焼豚のつけ合わせに。
そして水菜以外の大きい葉っぱはまかないで食べることにした。
松浦さん語る2.jpg
マツウラさんの野菜はいつも、土と水と空気の香りがするのだ。
この日も野菜作りについて熱く語る。育ててる野菜がかわいくてしょうがないみたいだ。
こういう人が一生懸命作った野菜がうまくないわけがない。

ジュリー   「多少見てくれが悪くても、中身が大事。野菜も人間と一緒ですよね、キマコさん?」
キマコ    「それって私のこと?」
ジュリー   「い、いや。そ、その…あの…」
キマコ    「ひどーい。ボス、ジュリーが失礼なこと言うー」
ドン・タニシ 「そや。メダカ、それは失礼やろ。考えてみ。
        顔が能面みたいやけど餃子の皮が巻けるのと、藤原紀香が店におるんと
        どっちが店にとってえんや」
ジュリー   「藤原紀香」
ドン・タニシ 「即答やのー。俺も」
キマコ    「もう絶対餃子も巻かんし、エサもやらん」
ドン・タニシ 「冗談やないか、キマコくん。冗談、冗談、マイケル・ジョーダン。
        ネギめし大盛りにしてやるけん」
キマコ    「煮卵もつけてくれたら許す」

というわけで一件落着。結局ネギめしかいっ!
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マツウラさんのネギ。 [マツウラさんの有機野菜]

ねぎ切り抜き.jpg

包丁を入れると、パキッと小気味の良い音。
ぐるぐる巻きにした糸がプッとほどけるように、そのネギの巻きがはじけた。

何でもすぐかじってみるキマコさん。
「あ、甘い」
新鮮なネギだけが持つすがすがしい香りがした。

その日の朝、レフティ・マツウラは掘りたてのネギをひとかかえ持ってきた。

レフティ・マツウラはドン・タニシのテニス仲間である。
サウスポーなのでドン・タニシが勝手にそう呼んでいる。
大変な勉強家で、退職後、有機栽培を熱心に勉強しているらしい。
四角家でも福包(ふーぱお・鴨とネギの餃子)に白ネギを使っていることを知り、
希望にそえるものを栽培しようかと申し出てくれた。

「有機栽培」という言葉は、近頃世の中にあふれているけれど、
実際の作業はそれほど簡単なものではない。
化学肥料や農薬を使わず、安全でおいしい野菜を作ることがどれほど難しいことか。
何年もかけて土を作り、畑を作り、そして日々手間と愛情をかけて野菜を育てる。
気の遠くなるような作業のなかで人は自然の摂理を学ぶ。
農業という仕事がいかに崇高な仕事であるかを思い知らされる。

実際、レフティ・マツウラも屋島に上って集めた落ち葉で堆肥をつくり、
それから土を畑を作っているそうだ。
これだけのネギを育てるのに、いったいどれだけの時間と労力を費やしたのだろう。

大量生産はできないけれど、いつかレフティ・マツウラのネギが
四角家の福包をさらにおいしくさせる日がくるのかもしれない。
その日をとても楽しみに待っている、鴨が苦手なドン・タニシであった。

カワイコぶるタニシ君切り抜き.jpg

ええーっ!! 鴨の餃子、四角家のウリなのにー!!



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プレモルバナー.jpg
本場さぬきうどんは合田照一商店
四角い餃子を注文する

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