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コロナ禍で考えたこと。 [タニシノコトバ]

やっと無事1年を終え、年末最後のブログに向かうことができました。
今年もコロナに振り回される1年ではありましたが、お客様や協力者様に助けられてやってこられました。店ができる限りのコロナ対策をしてもお客様の協力なしにはできません。本当に感謝です。また、飲食店にとって仕入れというのは本当に大切なことなのですが、今年はコロナの影響で廃業されるところも少なからずあり、そのたびにご尽力くださった方には本当に感謝しかありません。この場を借りて今年1年お世話になった皆様に心から御礼申し上げます。

さて、コトシノコトバは、この1年、何か食べるたびにいつも思ってきたことです。

その食べ物は生きるためか幸せになるためか

ブログ用餃子イメージ.jpg

コロナがまん延しだして2年。行政がずっと言い続けてきた言葉がある。「不要不急の外出をひかえましょう」ごもっともではある。では、うちの店は「不要不急」の店なのかと考える。夜営業の店がこれだけ時短や自粛させられることからすると、やっぱり一般的には「不要」と定義されるのだろう。知事や大臣がその言葉を発するたびにずっともやもやしていたのだが、ある時、不図思った。世の中には「生きていくために必要な食べもの」と「幸福感を得るために必要な食べもの」の2通りがあることを。一つは人間生きていると腹が減る、腹が減っては戦はできぬから、何か食べないと生きていけない。とりあえず食べられればいいという腹を満たすことが目的の食べもの。もう一つは、それを食べなくても生きていけるが、食べることで幸福感を得られる、心を満たすことが目的の食べもの。つまり前者は「必要」な食べもので後者が「不要」な食べものと考えると、「四角家」は「不要」の店なのだ。うちの餃子を食べて幸せな気持ちになりたいからお客様が来店されるし、お取り寄せをしてくれるのだ。そういう結論に行き着いてから、もやもやがすっきりした。「不要」だけど、どこかの誰かにとっては「必要」な店。それでいいと思う。僕が目指したいのは、そんな店、そんな餃子。だから「口福包み餃子」。これからもどこかの誰かを幸せな気持ちにできる餃子を作っていきたい。



新年は1月2日から営業いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。


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実藤重幸

私がサントリーに入社した当時、2代目社長の佐治敬三が社内に発信したメッセージが、『お酒を「致酔飲料」から「致福飲料」へ』でした。それから40年の時を経て、最近ではプレミアムモルツの発売やハイボール文化創出やレモンサワーブーム等で、佐治敬三が願ったように、お客様にとってのお酒は、酔うためだけでなく幸福も感じて頂けるようになったのではないかと思います。
今年一年、口福包み餃子と致福飲料で四角屋餃子本舗様のさらなる御盛業を心からお祈りします。
by 実藤重幸 (2022-01-01 08:23) 

白メダカジュリー

いつも応援していただき本当にありがとうございます(涙)。
さすが佐治2代目社長、名言ですね。その言葉が今すごくしみる世の中になっているように思います。餃子屋を初めて14年、その前にカフェで3年半。こちらもお客様の「おいしかった」という言葉、気持ちよく飲んでいただいる笑顔が励みになっているのは間違いありません。改めて「致福ビール」「致福ハイボール」そして「致福餃子」を目指したいと思います。とてもしみいるメッセージ、本当にありがとうございました(涙)。
by 白メダカジュリー (2022-01-03 11:40) 

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