傘のはなし。
こんにちは。キマコです。
今日は、どうしても書きたいことがあって、ジュリーからパソコンを取り上げました。
これは、私のお気に入りの傘。
10年以上前に瓦町の「TENMAYA」いや、「SOGO」だったかも。
の「アニエス.b」にお友達と行った時、思わず衝動買いをしてしまいました。
私は買い物には慎重で、衝動買いをすることはほとんどないのだけれど、これは一目ぼれでした。
色が大好きなボルドー、形も細身でまさに欲しいと思っていたデザインです。
ところが、ある風の強い日にさしてたら、傘が反り返って骨が曲がってしまったのね。
ま、いいかとずっと無理やりさしてたら、とうとうポッキリ折れてしまいました。
そこで思い出したのが、中央公園の南側にある傘屋さん。
昔OLをしていた頃に仕事でよくお世話になっていたデザイン事務所の隣です。
いいお仕事をしてくれるけど、すごく無愛想なデザイナーのM本さん元気かしら?
キマコ 「ごめんくださーい。傘が折れたんですけど、修理ってしてもらえますかー?」
おっちゃん 「はいはい、どれ。見てみようかな。ああ折れてしもとるな。
えらい気に入っとったんじゃな」
キマコ 「どうしてわかるんですか?」
おっちゃん 「ほれ、折れたとこテープ貼ってつことる」
キマコ 「なるほど」
おっちゃん 「ちょっと入院してもらわないかんけど、どうする?」
キマコ 「入院する」
おっちゃん 「まあ入院ゆうてもなー。そんなびっくりするほどお金はいらんで。300円」
キマコ 「300円? 骨まるごと変えるのに?」
雑然としたおっちゃんの仕事場。細かい部品がいくつも小さな箱や引き出しに入れられている。
私、この会話の中からにじみ出るおっちゃんの
「ものへの愛情」みたいな感じが大好きになってしまいました。
私は一人っ子だったせいかもしれないけれど、ものに感情移入するのが得意なんです。
たとえば、回転寿司で誰にも取られなくてカピカピになったサーモンの気持ちなんかすぐなれる
わけね。
キマコ 「おっちゃん、傘のお仕事はもう長いん?」
おっちゃん 「いや、3年くらい」
キマコ 「えっ???」
白井洋傘店は、おっちゃんのお兄さんが戦後すぐ創業したそう。
おっちゃんは川崎重工で技術系のお仕事を県外でずっとされていて、
傘の仕事は、お兄さんが亡くなられた後、お店をたたむのは惜しいと周囲からの声もあり
残った道具を工夫して独学で覚えたのだという。きっと、もともと手先も器用な上、
技術畑で生きてきた方だから傘の構造を把握するのにそう時間はかからなかったのだろう。
おっちゃん 「今なー修理がいっぱいきとるけんなー、
退院するまで少し時間がかかるけどかまんかな。きてもろてできてなかったら
申しわけないけん来る前にここへ電話してきたらええ」
そういって渡されたのは、お店の電話番号が入った判子が押された小さな紙でした。
裏を見るとなんか見覚えが…。そう、これは新聞の折込に入ってくる高松市のゴミカレンダー。
裏の白い部分に判子を押してカードにしてるんです。
昔の人は、そうやって何でも工夫してものを大事にするんですね。
うちのばーちゃんもそうだった。
人間というのは、そうやってものとかかわって生きていくことで研ぎ澄まされてくるんだろう。
四角家の餃子作りもそう。1個1個、大事なあんをていねいに包んでいく。
地味な仕事だけれど、ひとつひとつにこめた気持ちはお客様に伝わっていますか?
後日、傘をお迎えに行くと、骨が完璧に治療され、きれいに折りたたまれた傘が戻ってきました。
ほんとに300円でした。
家中から壊れた傘を引っ張り出して持って行きたくなりました。
白井洋傘店
高松市天神前1-25
電話:087-831-4864
今日は、どうしても書きたいことがあって、ジュリーからパソコンを取り上げました。
これは、私のお気に入りの傘。
10年以上前に瓦町の「TENMAYA」いや、「SOGO」だったかも。
の「アニエス.b」にお友達と行った時、思わず衝動買いをしてしまいました。
私は買い物には慎重で、衝動買いをすることはほとんどないのだけれど、これは一目ぼれでした。
色が大好きなボルドー、形も細身でまさに欲しいと思っていたデザインです。
ところが、ある風の強い日にさしてたら、傘が反り返って骨が曲がってしまったのね。
ま、いいかとずっと無理やりさしてたら、とうとうポッキリ折れてしまいました。
そこで思い出したのが、中央公園の南側にある傘屋さん。
昔OLをしていた頃に仕事でよくお世話になっていたデザイン事務所の隣です。
いいお仕事をしてくれるけど、すごく無愛想なデザイナーのM本さん元気かしら?
キマコ 「ごめんくださーい。傘が折れたんですけど、修理ってしてもらえますかー?」
おっちゃん 「はいはい、どれ。見てみようかな。ああ折れてしもとるな。
えらい気に入っとったんじゃな」
キマコ 「どうしてわかるんですか?」
おっちゃん 「ほれ、折れたとこテープ貼ってつことる」
キマコ 「なるほど」
おっちゃん 「ちょっと入院してもらわないかんけど、どうする?」
キマコ 「入院する」
おっちゃん 「まあ入院ゆうてもなー。そんなびっくりするほどお金はいらんで。300円」
キマコ 「300円? 骨まるごと変えるのに?」
雑然としたおっちゃんの仕事場。細かい部品がいくつも小さな箱や引き出しに入れられている。
私、この会話の中からにじみ出るおっちゃんの
「ものへの愛情」みたいな感じが大好きになってしまいました。
私は一人っ子だったせいかもしれないけれど、ものに感情移入するのが得意なんです。
たとえば、回転寿司で誰にも取られなくてカピカピになったサーモンの気持ちなんかすぐなれる
わけね。
キマコ 「おっちゃん、傘のお仕事はもう長いん?」
おっちゃん 「いや、3年くらい」
キマコ 「えっ???」
白井洋傘店は、おっちゃんのお兄さんが戦後すぐ創業したそう。
おっちゃんは川崎重工で技術系のお仕事を県外でずっとされていて、
傘の仕事は、お兄さんが亡くなられた後、お店をたたむのは惜しいと周囲からの声もあり
残った道具を工夫して独学で覚えたのだという。きっと、もともと手先も器用な上、
技術畑で生きてきた方だから傘の構造を把握するのにそう時間はかからなかったのだろう。
おっちゃん 「今なー修理がいっぱいきとるけんなー、
退院するまで少し時間がかかるけどかまんかな。きてもろてできてなかったら
申しわけないけん来る前にここへ電話してきたらええ」
そういって渡されたのは、お店の電話番号が入った判子が押された小さな紙でした。
裏を見るとなんか見覚えが…。そう、これは新聞の折込に入ってくる高松市のゴミカレンダー。
裏の白い部分に判子を押してカードにしてるんです。
昔の人は、そうやって何でも工夫してものを大事にするんですね。
うちのばーちゃんもそうだった。
人間というのは、そうやってものとかかわって生きていくことで研ぎ澄まされてくるんだろう。
四角家の餃子作りもそう。1個1個、大事なあんをていねいに包んでいく。
地味な仕事だけれど、ひとつひとつにこめた気持ちはお客様に伝わっていますか?
後日、傘をお迎えに行くと、骨が完璧に治療され、きれいに折りたたまれた傘が戻ってきました。
ほんとに300円でした。
家中から壊れた傘を引っ張り出して持って行きたくなりました。
白井洋傘店
高松市天神前1-25
電話:087-831-4864
2009-05-28 16:56
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