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ドン・タニシの香川るんるんグルメ日記 ブログトップ
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がいなおばちゃんのお好み焼き。 [ドン・タニシの香川るんるんグルメ日記]

ドン・タニシ  「今日は天気がええからランチを兼ねて遠出してみるか」
キマコ     「賛成!」
この間、大雨の日も雨やからって車で遠出してなかったですか?
ドン・タニシ  「また、人を異邦人みたいに言う」
はあ? 久保田早紀ですか?
ドン・タニシ  「もうー。メダカ君、カミュの『異邦人』読んでないんか?
         罪を犯したのは太陽のせいってやつよ」
はあ。お好み焼き食べに行きたいだけのような気がするけど…。
ドン・タニシ  「もうー、ごちゃごちゃ言いよったら置いて行くぞ」

おでん.jpg骨付鳥.jpg
●おでん 上からとり皮、蒟蒻、キモのたまご          ●やまだの骨付鳥かしわ玉.jpg山田焼そば.jpg
●かしわ玉 420円                         ●やまだ焼 そば焼 575円

「四角家」からは車で15分くらい。
高松市街地から少し外れた香西という町に今回お目当てのお好み焼き屋がある。
「お好み焼き やまだ」 というその店は、創業40年以上。
香西寺のすぐ手前にあり、近くで子供が遊んでいたりと風情がある。
地元ではよく知られた店だ。もともとかしわ屋(鶏肉屋)さんが隣で始めた店らしいが、
今ではお好み焼き屋の傍らにかしわ屋さんがあるという感じだ。
そういえば、昔は鶏肉専門に扱うかしわ屋さんというのがたくさんあったなあ。

お好み焼き好きのドン・タニシが思い出したように「やまだ」に行こうと言いだしたのは、
単純に言うと、今、思い出したからだ。そのままやんけ!
えー、ボスの名誉のためにもう少し長く説明すると、
以前「四角家」が山陽放送の「VOICE21」の鉄板特集に出たときに「やまだ」さんも出ていたのだ。
そのときに、ずらっと並ぶ鉄板を前におばちゃんたちがお好み焼きを焼くシーンが、
圧巻だった。その時のBGMがサラ・ブライトマンの「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」。
完全にその回を持って行かれた名シーンだった。
「やまだ」にはかなり昔食べに行ったことがあったのだが、同じ回に出た縁?もあり、
また行ってみたいと思っていたのだ。

しかし、実際、おばちゃんの迫力はTV以上だった。
ほかの店でも言えることだが、やっぱり長年人気の店で切り盛りしている人はオーラが違う。
ドン・タニシも惚れるほどのおばちゃんのだみ声と客さばき。
おばちゃんというより、ほぼおっちゃんだ。たこの刺身.jpg そのうち、ゴルフ帰りらしき団体さんが来たのでカウンターに移ってもらえないかと言われた。
こちらは2人でテーブル席にいたので当然快く移った。
すると、すぐさま「移ってもろたけんどうぞ」と蛸の刺身が
出てきた。ちょうどここのおっちゃんがさっき釣ってきて
さばいたばっかりだったようだ。
こういうのをささっとできる機転もさすが。
新鮮も新鮮。プリプリのタコ刺しだった。ラッキー。

悩ましい表情のドン・タニシ.jpgカウンターから.jpg
やまだ焼はとりがたくさん入ったもので、お好み焼きとそば焼きとうどん焼きが選べる。
お好み焼きは独特の生地でキャベツや卵、肉を包んでいくように焼く。
生地の割合が多いのだが、柔らかくてちょっとタコ焼きのような生地だ。
高松で人気のお好み焼き屋さんのソースは甘めなのが多いけど、ここのは甘くない。
酸味が強いので、アルコール飲む人向きかなあ。
骨付鳥も頼んでみる。下味はつけてない。そのかわり表面に塩とコショウをしっかり。
肉が新しいせいか臭みなどまったくない。あっさりとしているのだ。
鉄板でパリパリに焼けた皮と肉を一緒に食べるとうまい。
この古い建物とゆがんだ鉄板から繰り広げられる豪快な鉄板料理、
そしてそれ以上に豪快な店主あり。
「店って深いなあ」としみじみ噛みしめる、ドン・タニシであった。

山田屋外観.jpg山田屋おばちゃん.jpg お好み焼  やまだ    住所●高松市香西西町203  電話番号●087-881-2329
                  営業時間●11:00~20:00   定休日●第1・3日曜、第4水曜

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味に魅かれて…昭和の中華料理店。 [ドン・タニシの香川るんるんグルメ日記]

ドン・タニシ 「芸術祭もいよいよ終わりやのー」
キマコ    「そうですね。私たちは島に出かける時間もなくて芸術祭堪能できなかったけど、
         お客様は結構来てくれましたね」
ドン・タニシ 「そやのー。東京からよくこんなわかりにくい路地まで『四角家』探して来てくれるとは。
         インターネットはすごいやっちゃ」
キマコ    「ありがたいですね」
ドン・タニシ 「よし! 俺らも行こうで!」
キマコ    「えっ! 直島ですか?」
ドン・タニシ 「チッ、チッ、チッ(人差し指をふって)。『北海』じゃ。ラーメン食いに行くぞ」
相変わらず展開の読めないドン・タニシである。

北海 鶏の骨抜.jpg餃子.jpg
●鶏の骨抜唐揚 990円                                  ●ぎょうざ 450円
北海ランチ.jpg中華飯.jpg
●ランチ(平日のみ) 750円                            ●中華飯 700円

●北海めん 750円
北海ラーメン.jpg 『サッポロラーメン 北海』は、コトデン片原町駅
 のすぐ近く。商店街脇の駅すぐとはいえ、
 今ではかなりうらぶれた感がある通りだ。
 そこにある緑のテントの古い小さな店。
 ドン・タニシ、昔勤めていた会社が近くに
 あったこともあり、10年以上前にはランチに
 時々利用していた。店名に「サッポロラーメン」
 とあるが、中華料理店である。この間、「ふみや」
 の大将から「北海」の話を聞いて久しぶりに
 行ってみたくなったのだった。
●塩バターらーめん 730円
塩ラーメン.jpg 古いままの店。お店のおばちゃんに聞くと「創業
 35、6年くらいかなあ」という。改装もせず当時の 
 ままなので、この店おを知らない人は通りすがり
 にふらっと入ろうとは思わないかもしれない。
 しかし人通りが少なくなった今でも、昼時になれ
 ばどこからともなく人が集まってくる。うまい店は
 みんなよく知っている。平日のみのランチは
 750円で上のボリューム。この日は海老の唐揚げ
 と酢豚、マカロニサラダにスープ、ご飯、漬物、
 チャーシューともやしの和え物といった具合。
●味噌らーめん 680円
味噌ラーメン.jpg 北海めんは海老の天ぷらとチャーシューがのった
 醤油味だ。最近のラーメン屋さんのスープは、
 肉系と魚介系をブレンドしたり、野菜もダシに
 加えたりと複雑なスープが多いけれど、ここのは
 シンプル。懐かしい感じの醤油スープだ。
 塩ラーメン、味噌ラーメンもある。特筆すべきは麺。
 太麺の縮れ麺でこれがスープをよく絡めてくれる。
 久しぶりに行ってうまかったら、今度は塩も味噌も
 食べたくなって続けて通ってしまった。

塩ラーメンもうまい。ここ、何気に焼豚もうまい。脂の少ない肩ロースだが、弾力があり、
何よりていねいに作られた感がある。これならラーメンに入れず単品で食べてもうまいだろう。
ラーメンにトッピングされてるキャベツと豚肉の炒めたのがスープにコクを添える。

塩ラーメン食べるタニシ君.jpg一番気に入ったのは味噌らーめん。スープは濃い
が、ズッシリもたれたりはしない。微妙な甘みと
辛みと酸味がバランスよくスープのコクにつながっ
ていて、ある意味あっさり。一味がピリリと辛いの
もいい。これは病みつきになりますなー。
やっぱり、サッポロラーメン。
味噌が一番この麺との相性もいい気がする。

ランチ意外の時間帯で人気なのは、鶏の骨抜唐
揚。まずボリュームがすごい。下味をつけた鶏、
見た目しっかり揚げた感じだが、かぶりつくと
柔らかくジューシー、中まで完全に火が入っている。
唐揚げって、居酒屋や喫茶のランチによくでてくる
けど、これがほんとの唐揚げです。

ちなみにドン・タニシ、はじめて行く中華料理店では中華丼(飯)を注文する。
タニシ曰く。「中丼を食べればその店のダシとか素材がわかる」と。
キマコ  「2回目以降も中丼頼んどるような気がするけど…」
ドン・タニシ、とりあえず中華丼は好きらしい。「北海」の中華飯はカレーライスみたいだった。
ボリュームたっぷりのご飯にとろみがしっかりついた具だくさんのあんがかかっている。
ベースのダシがうまい店は何を食べてもうまいのだ。

アッ、そうそう肝心の餃子を忘れてた。これもシンプルでオーソドックス。
ネタが新しく、焼きもパリッ。さすがです。
餃子だけでなくすべてに言えることだけど、お店は古いけど、素材はどれも新鮮。
まじめな職人さんの店でした。
初めての方は、ちょっぴり勇気を出して木の扉を開けてみましょう。

北海外観.jpgサッポロラーメン 北海
   住所●高松市内町4‐17
電話番号●087-822-1147
営業時間●11:30~14:30、16:30~21:30
 (日祝~21:00)
  定休日●月曜 

タグ:香川グルメ
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モッフルと、ガレットと、コルビュジェと・・・。 [ドン・タニシの香川るんるんグルメ日記]

タニシ  「今日は天気もええし、ちょっとお洒落なとこで軽いブランチでもしょうでー」
キマコ  「じゃあモッフルのあるカフェでも行ってみます?」
タニシ  「なんじゃあそりゃ?」
キマコ  「餅みたいなワッフル」
タニシ  「なんかようわからんけど、餅は好きなんじゃ。決定!」

キマコさん、ロールスロイス・ラパンキマコ号を運転して裏道を入っていく。
タニシ  「おいおい。なんか変なとこ入ってきてないか? 道に迷ったんか?
       それとも血迷ったんか?」
キマコ  「もうー、失礼ですねー。えっ! こんなとこってとこにあるんですよ。 はい到着」
タニシ  「えっ! こんなとこに!
キマコ  「しらじらしい・・・」

パッションフルーツ.jpgベリーベリータルト.jpgカシス.jpg
●エキゾチック 420円           ●ベリーベリータルト 420円         ●ル・ディジョネ 420円

場所はさぬき浜街道の穴吹カレッジのちょうど裏あたり。JR高松駅のちょっと西。
人通りの少ない線路沿いの道に、不似合いなほど都会的なコンクリート打ちっぱなしのビルが
建っている。ガラス張りの窓越しに瀟洒なインテリアや雑貨が見て取れる。
「MIXXX PROJECT(ミックスプロジェクト)」というビルに今回目的のカフェがある。
1階が駐車場、2階に製菓・パン材料や器具を扱っている「MIXXX Cooking works」「Patisserie CAFE MIXXX」がある。3階は雑貨と家具の店の
「ROOMS by MIXXX」。という複合ショップなのである。
2時過ぎて行ったのが、失敗だった。
食事はブランチセットだけ。しかも終わっていた。
しかたなく、昼ごはん代わりにケーキを食べて帰る。

しかし、このままでは終われない。と、後日。改めて再チャレンジしたのだ。

モッフル。餅のような生地というかほぼ餅である。だけど餅のようなのびはない。
右はガレット。いわゆるそば粉のクレープ。食事用のメニューだったけど、生地はスイーツ仕様で
砂糖が入ってて甘めなのが気になった。大きな窓からは線路が見える。
ちょっとした軽い食事に、ここなかなかいんでない?

モッフル.jpgガレット.jpg
●ブランチセットはドリンク付きで1000円。左がモッフルサンド、右がガレット。

ゴージャスな食卓を前に.jpg
     ●ごちそうを目の前に、どうした!? ドン・タニシ!
     えっ? ニンジンのマリネが酸っぱかったの? 
     お気に入りのコルビュジェに腰かけてこの表情。

それよりなにより、ドン・タニシを一番喜ばせたのは
ここのソファだった。
ドン・タニシ  「コルビュジェでないかー。
しかも白いんははじめてやのー」
さすがにこだわった店。ソファはリプロダクトでは
あるものの、ル・コルビュジェの名作として名高い
「LC2グランドコンフォール(大いなる快適)」
であった。ドン・タニシが昔から欲しがっていた
ソファだ。特に1P(1ピース)は肘掛の位置が
高く、体がスポッと入る感じが心地いいのだ。
改めて見ると…。こんな青山にあっても
おかしくない都会的なビルに、このインテリア。
専属パティシエまでおいてこの洗練されたケーキ。
オーナーさんのこだわりぶりには脱帽だ。今どきこんなバブリーなものがしかもこんな目立たない場所で成立するのか?と不思議に思うばかりなのである。
せっかくなので、パティシエおすすめのデセール(ケーキとアイスとフルーツの盛り合わせプレート)
とやらを食べて帰ろうかと、注文した。
早速、スタッフがすぐ隣にあるガラス張りのパティシエルームにオーダーしに行く。
ルームを出たスタッフが再びこちらに。あれ?
スタッフ  「申し訳ございません。ただ今、パティシエが手が離せませんのでできないんです」
キマコ   「・・・・・・・・・・・。ではフツーのガトーを」
てなわけで、またひとつ、ケーキを食べて帰る。
帰りに見るとガラス張りの部屋のなかでパティシエがマカロンを作っていた。
なんだかとっても残念な気がした。

高松の意外な場所に異空間。いろいろもったいない気がするんだけど、
逆にここはこれだからいいんだろうなあ。疲れた時の羽休めにもってこいです。

ミックスプロジェクト店内.jpg
Patisserie CAFE MIXXX
(パティスリー カフェミックス)

   住所●高松市錦町1-23-1
      MIXXX PROJECT 2F 
 電話番号●087-816-6014
 営業時間●11:00~19:00
 定休日●水曜

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真夏のぜんざい。 [ドン・タニシの香川るんるんグルメ日記]

このくそ暑いのにぜんざいですかーっ!?
タニシ  「まあそういうな、メダカ。この間行ったお好み焼屋にぜんざいがあったんよ。
      意外性があってええやろ?」
そーですけど、何も高松の最高気温36度のなか、ぜんざい食べなくてもいいと思いますけど。
世の中、熱中症でバタバタ倒れている人がいるんですよ。
僕の池だって昼間お湯ですよ! 熱湯甲子園じゃあるまいし。
タニシ  「うまい! メダカ君もなかなかギャグの腕をあげたのー」
いやほんとに、風呂じゃないんだから。なんとかしてほしーくらいです。
タニシ  「ほな、池に氷でも入れてやろか?」
ひゃあ~、助けて~!

びっくりぜんざいアップ.jpgぜんざいと格闘タニシ君.jpg
ぜんざいおわん.jpgあべかわアップ.jpg
●びっくりぜんざい 590円               ●あべ川 450円

ひょんなことから、散歩がてら「お好み焼 味楽」に出かけたドン・タニシとキマコさん。
「お好み焼 味楽」と言えば、昭和27年創業の高松では老舗のお好み焼屋。
高松生まれのキマコさんは小さい頃、ばあちゃんに手をひかれてよく行ったものだった。
その頃は確か奥に「ブタやサルが皿を回している模型」が動いていた。
お店はもちろん賑わっていたが、すぐ近くにダイエーがまだあった頃で常磐街周辺も人でいっぱいだった。
それが今はどうだろう。貸店舗が立ち並び、元気のいい店もあまりない。
日曜だというのに人もまばらだ。
久しぶりに来た「味楽」はこぎれいにリニューアルされていた。
お昼の時間もとっくに過ぎたというのに結構お客さんがいる。しかもどんどん入ってくるではないか。
さすが、創業57年も8年もになる店だ。世代を超えてファンがいる。

やきもち焼焼く前.jpg海鮮やきもち焼き焼く前.jpg海鮮やきもち焼き.jpg
●やきもち焼 450円         ●海鮮やきもち焼  450円

そうそう、ここへ来たらやきもち焼を食べないと。
やきもち焼は創業当時からのこの店の名物。
10センチ角くらいの四角い餅に牛肉と海老とネギがのっている。
これを焼いて特製の少し甘みのある醤油をかけていただく。餅もこうして鉄板で焼くとうまいね。
すっかり柔らかくなるが、表面がパリパリだ。

野菜焼き焼く前.jpg野菜焼き.jpg
●野菜焼 620円

ベジタリアン、ドン・タニシが気に入ったのはやはり野菜焼。
モヤシにピーマン、ニラ、ニンジンが入ってヘルシーだ。
味楽はお好み焼は自分で焼くスタイル。
豚玉など基本的には昔ながらのオーソドックスなお好み焼だ。
表面がカリッとして中がふんわり。キャベツの甘さが強調されてあっさりとている。

豚玉焼く前.jpg豚玉.jpg
●豚玉  590円
うどん焼.jpg塩やきそば.jpg
●豚うどん焼 590円               ●レモンをしぼってあっさり塩そば焼  620円

ここでメニューを見ていたドン・タニシが見つけてしまった。「びっくりぜんざい」。
周りでお好み焼の後にかき氷を食べているお客さんが多い中、
「すんません! びっくりぜんざい一つ」。
店の人もびっくりじゃわ。そんでもって出てきたのが、件のぜんざい。
顔をうずめられるほどの大きなお椀に10センチ強の大きなお餅が一つ。
そう、この餅は名物やきもち焼に使われている餅だ。
やきもち焼の餅の旨さにピーンと来たドン・タニシ、ぜんざいもこの旨い餅に違いないとふんだのだ。
聞いてみると、この餅、創業当時から片原町のエビスヤさんで特注して
作ってもらっているものだとか。
なるほどね。旨いはずだ。老舗×老舗のコラボだったのね。

あべかわをほおばるタニシ君.jpg

数日後、あべ川を食べに行く。
仕切りを挟んで隣のちょっとやんちゃなねーちゃんがかき氷を頼んでいる。
ねーちゃん 「イチゴ2つー」
おばちゃん 「はいはい。レモンなー」
ねーちゃん 「違う。イチゴー」
おばちゃん 「赤いぶんやなー。うちの氷はおいしいでー。氷はどんなんがえんな。
        ミツが多いんがえんな。氷が多いんがえんな。ミルクはどなすん?」
ねーちゃん 「えー、ミツは多い方がええ。あとはテキトー」
おばちゃん 「わかった。おばちゃんにまかしときー」
なんかとってもシャキシャキして今どき珍しい人懐っこいおばちゃんなのだ。
おばちゃん 「はい。あべ川。キナコよけふっとってあげたけんな」
キマコ    「ありがとう」
あべ川も期待通り、うまかった。ふと隣を見ると、おばちゃん、ねーちゃんの横に座っていた。
こういうおばちゃんがもっといたら、世の中の嫌な事件はずいぶん減るんじゃないだろうか。

味楽外観.jpg
お好み焼 味楽
   住所●高松市常磐町1-2-1 味楽ビル1F
電話番号●087-833-7260
営業時間●11:00~21:00
  定休日●水曜
タグ:高松グルメ
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高松で20年、名物のとんかつ。 [ドン・タニシの香川るんるんグルメ日記]

「四角家」の路地に入る通りを説明するのに、去年までは『とんかつの「ひがさ」さんの通り』
と言えば、高松の人ならだいたいわかってもらえた。
そのくらい「とんかつひがさ」と言えば、鍛冶屋町の顔だったのだが、
1年程前、突然(計画通りだったのかもしれないのだが)、兵庫町に新本店として移転した。
ドン・タニシもこの場所で店を始めるにあたって、鍛冶屋町はこだわりの専門店が多いことも
気に入った理由の一つでもあったので、移転についてはちょっとさびしく思っていた。
タニシ 「久しぶりにとんかつ食べに行っか」
キマコ 「おー!」

ひがさひれ.jpgひがさロース.jpg
HIGASA'S LUNCH SELECTION 11:30~15:00 ●780円~
ひがさカレー.jpgひがさサンド.jpg
ランチタイムはお得な値段設定になっている。
ろーす、ひれ、チキンの定食及び、カツサンドが780円。カツカレーは890円。
定食には110円で豚の味噌汁がつけられる。この味噌汁もうまいから外せない。
肉は麦を主飼料に食べさせた麦豚を使っている。この肉のせいなのか、下処理のせいなのか、
肉は白くて柔らかい。あっさりしている。衣もサクサクだ。
特製のソースもうまいが、塩だけでおいしく食べられる。
そしてお皿の半分以上にもりもりに盛られた千切りのキャベツ、これも20年来変わらない。
しかも極細くカットされた冷たいキャベツがうまいのだ。
それなのに! 隣で食べてたおばちゃんキャベツ全部残しているではないか! 信じられない!

おひつのご飯もおいしい。
量が控えめなレディスセットもあるけど、ここではむしろご飯がすすんじゃうとキマコさん。
やっぱり定食がおすすめだけど、カツサンドも捨てがたい。
甘いソースがしみたロースカツを柔らかいパンでサンド。
肉は厚いが食べやすい大きさにカットしてくれている。実に贅沢なサンドイッチだ。

ひがさ水差し.jpg
●カウンターに置いてあった水差し。たまらなくキュートだったので思わずパシャリッ。

器や置いているものもさりげなくこだわているのも、この店の魅力。

鍛冶屋町から移ってカウンターの長い広い店になった。
今は若い二代目さんが引き継いでいる。
「ひがさ」はオープンした時から知っているが、もう20年にもなるのかと驚く。
しかし20年、同じスタイルでお店を続けていくことはすごいことだ。
その味にお客さんがついていなければできない。
不図、「四角家」の20年後に思いをはせるドン・タニシであった。
タニシ  「オープンして3年やからあと17年。俺も72か。その頃眼鏡は何色がええかのー?」
そっちかい!

ひがさ店頭.jpg
とんかつひがさ
   住所●高松市兵庫町2-7
電話番号●087-821-0402
営業時間●11:30~21:00
  定休日●不定休
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残したいもの。 [ドン・タニシの香川るんるんグルメ日記]

ドン・タニシが前々から気になっていた店がある。喫茶「城の眼」。
城の眼 外観店名.jpg
「四角家餃子本舗」から徒歩3分くらいのところ。
相当古そうな店構え。気がついた時には既に存在していたから30年はゆうに超えているだろう。
そこから醸し出されている佇まいは、ただ古いというだけではない。
何かただならぬ存在感を発している。だいたい名前からして怪しいではないか。
「城の眼」。確かに外壁には、敵からの銃撃から身を守りながら敵を銃撃できる
小さな覗き窓のようなものがある。いわゆる城の眼だ。
となると、ここは何がしら組織の秘密基地のような店なのか。

タニシ  「フォワイエがなくなって、昼飯のローテーションがふみや明石家だけになってしもた。
       新しいところを開拓せなあかん」
キマコ  「あ。そう言えば、前から気になってた城の眼、3時までランチしてるみたいですよ」
タニシ  「お。早速行ってみようで」

城の眼 店内.jpg城の眼でドンタニシ.jpg城の眼キマコ.jpg
●奥の四角い岩のようなのがスピーカー。壁にはビュッフェの絵が。

中へ入ってみると、もっとただならなかった。
石で築いた城の石垣のような壁面、自然光が少し入る天井。石で囲まれたスピーカー。
テーブルとソファも古いけれど、気を入れて作られたものだということはすぐわかった。
ひょっとしてジョージナカシマでは。
フロアも石だ。しかもこれ大理石ではないか。
なんなんだここは。まるで美術館だ。

コーヒーは、知的な感じのする美しいマダムと、白髪のこれまた美しい大マダムが
持ってきてくれる。食事メニューも6種類ほどあり、決して今風ではないのだが、
ていねいに作られた感があり好感が持てる。
ランチついてくるフルーツにも季節感が感じられ、ちょっとうれしい。

城の眼 カレー.jpg城の眼 サンドイッチ.jpg城の眼焼そば.jpg城の眼 焼うどん.jpg城の眼中華そば.jpg城の眼焼き飯.jpg
城の眼 コーヒーと果物.jpg■城の眼LUNCHセレクション
●カレーライス●サンドイッチ●焼きそば●焼きうどん●中華そば●焼き飯
※いずれもランチタイムはフルーツとコーヒー付きで750円。
中華そばはおにぎりがついて850円。



そんなわけで、メニューはもちろん、この店の質感をいたく気に入ったドン・タニシであったが、
3度めにお店に行った時。ドン・タニシにただならぬものを感じたのか大マダムが声を掛けてきた。
大マダム 「昨日もお見えになりましたね」
タニシ   「ええ。いいお店ですね。僕、このイスが気にいって…。特注ですか?」
大マダム 「そうなんです。もう古いものでこの50年ほどの間に3回ほどシートを
       張り替えたんですよ。桜製作所さんに作っていただいたんです」
やっぱり! この目に狂いはない。ドンピシャだった。
本物のイスはこうしてファブリックを張り替えて長く使えるのだ。
朗らかな大マダム、昔のことを語り始めた。

この店ができたのは1962年。正確に言うと48年にもなる。大マダムが28歳の時であった。
設計は香川の建築界を語るに外せない山本忠司氏。直島・家プロジェクト第1弾「角屋」の修復、
イサムノグチのアトリエ修復および、庭園美術館の設計でも知られる。
室内デザインは彫刻家の空充秋氏、音楽デザインはあの武満徹とともに
アバンギャルドな音楽活動していた秋山邦晴氏。
もともとは居酒屋だった店に通っていた彼ら、新進気鋭の芸術家たちが、
自分たちのサロンを作ろうということでできたのが喫茶「城の眼」だった。
折しも1964年にはニューヨークで世界万博があり、その日本館に出品するための
実験的ワークショップのような感じで作られたらしい。
当時は夜10時頃まで営業していたが、毎晩満席状態。
現在、高松市美術館がある場所には日本銀行があり、夜は通りタクシーがずらりと
並ぶほど、当時のこのあたりはにぎやかだったとか。
復興目覚ましく、夢と希望に満ち溢れていた頃の昭和の高松。
さぞ夜毎、芸術家たちが集まり、芸術談議に花が咲いていたのだろう。
今もこうしてコーヒーや料理を笑顔で運んでくれる大マダム。
当時さぞかしかわいかっただろうと思う。
48年間、今も現役のマダムもすごいが、オープン当事とほとんど変わらず
この喫茶が存在していること自体がすごい。すべてが奇跡だ。
大マダムは「たまにお店の取材を受けることもあるんですけど、 あんまり出て真似される
と困るから…(笑)」というが、これは真似しようと思ってもできない。

城の眼 店内横.jpg

「城の眼」はやっぱり基地だったのだ。新進の芸術家たちが集まって、子供が秘密基地を作るように
楽しんで作った自分たちの基地なのだ。まだ完成されていない、けれど研ぎ澄まされたある時期の
感性で作られたものは、二度と作れない。ましてや才能のある芸術家たちが楽しんで作ったものだ。
同じように作ろうとしても絶対に真似できるものではない。

7月からいよいよ瀬戸内国際芸術祭が始まる。
島のアートをめぐるのもいいが、高松に来たら、ここはぜひ行って欲しい。
美術館以上に多くを物語ってくれるだろうから。
本物は常に永遠だ。次世代に残しておきたいものがここにある。
ドン・タニシ、スバラシイ店に出会った…(ウルルン風に)。

城の眼外観.jpg
喫茶「城の眼」
住所●高松市紺屋町2-4
電話●087-851-8447
日曜定休

瀬戸内国際芸術祭2010
会期●2010年7月19日(祝)~10月31日(日)
会場●瀬戸内海の7つの島(直島・女木島・男木島・豊島・犬島・小豆島・大島)と高松港周辺
詳しくは瀬戸内国際芸術祭のHPへ。
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高松の甘味処でいっぷく。 [ドン・タニシの香川るんるんグルメ日記]

ドン・タニシ  「ゴールデンウィーク休みなく店を開けて疲れたのー。
         どやろ? 甘いもんでも食べてゆっくりするんは、キマコ君」
キマコ     「賛成!」
ドン・タニシ  「あべかわ食べたいのー」
キマコ     「・・・? あべかわですか? これまたシブイとこいきますね」
ドン・タニシ  「たまに食べたくなるんよねー」
キマコ     「まあ私も好きですけど」
ドン・タニシ  「どっかないか? あべかわ食べられるとこ」
キマコ     「そーですねー。あっ、あるある。昔の同僚だったフクちゃんちの実家!」
ドン・タニシ  「そこじゃ! 行くぞ!」

というわけで、散歩がてらやってきたのが片原町商店街のお餅と赤飯の老舗
「ヱビスヤ本店」の隣にある「甘味喫茶 ヱビスヤ」である。
昭和の香り漂う和風の佇まい。
古いけれど手入れが行き届いていて、まったりと落ち着くのだ。

あべかわ_edited-1.jpg
●あべかわ 550円
ドンタニシとあべかわ.jpg
 ドン・タニシお待ちかねのあべかわ。厚すぎず薄すぎず、
 程よく食べやすいサイズの角もちが5つ。
 見た目よりもちもちしている。餅は餅屋とはまさに言葉通り。
 きっと隣で作られたのであろう餅は当然うまい。
 きなこの具合もいい。よく見るとこの店、
 うまいそーなものがいっぱいあるではないか。
 餅とあんこはドン・タニシのキラーアイテム。
 当然ぜんざいもほってはおけない。
 なんと、カキ氷も始まっているではないか。
 これはみるく金時もいっとかないと。
 クリームあんみつクリームグリーンティ
 魅惑のメニューを次々注文する二人。

あんみつ.jpg503エビスヤ みるきん.jpgクリームグリンティ2.jpg
●クリームあんみつ 600円                      ●みるく金時 600円         ●クリームグリーンティ 450円
ぜんざい_edited-1.jpgぜんざいもちアップ_edited-1.jpg
●ぜんざい 550円 このでっかい餅がまたうまいこと! もちろんあずきも。
キマコとあんみつ_edited-1.jpg
いい店というのはこういうお店のことを言うのだろう。
メニューもほとんど変わらず、同じ作り方で
きちんとしたものを出してくれるお店。
あべかわもぜんざいもクリームあんみつも
みるく金時も、どれもごくシンプルで
特別な味付けをしているわけではないのだけれど、
一つ一つの素材がいいし、
何よりていねいに作られている。
そういうものははずれなくうまい。みる金の氷だってすごく細かいし、不思議とこの氷、溶けにくいのだ。
あんこも練乳もたっぷり。

連休の最後に、すっかり疲れも取れた甘~い一日だった。

エビスヤ外観_edited-1.jpgショーケース_edited-1.jpg
●店頭のショーケースに並べられたサンプル。冬季限定で餡餅雑煮も食べられる。

甘味喫茶 ヱビスヤ
    住所●高松市片原町2-2
    電話●087-821-0601
 営業時間●9:00~19:00
   定休日●水曜
タグ:高松グルメ
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うどんと骨付鳥だけじゃない、香川のうまい店。 [ドン・タニシの香川るんるんグルメ日記]

まずは、ワタクシ、白メダカのジュリーから、お問い合わせの多いGW営業のお知らせおば。
四角家餃子本舗はGW期間中、休まず営業しております。
お席の少ない店ですので、早めのご予約をおすすめします。
特に、隠れ名物の四角家蒸し鍋は前日までの予約がないとご用意できませんので
お忘れなく。


キマコ    「♪さかな、さかな、さかな~。さかな~を食べると~」
キマコさんどうしちゃたの?
ドン・タニシ 「さっきからさかな、さかなゆうてうるさいんよ~。しばらく魚食べてないけん
         魚食わせーゆうて。まあの、最近忙しかったけん、ふみやとうどんが続いたけんの」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ドン・タニシ 「あれ? メダカ? おいどこ行ったんや。キマコが魚食うやゆうけん
         メダカが隠れてしもたぞ」
キマコ    「いくら魚食べたいからって、私、メダカは食べませんよ」
ほんとに?  あーよかった。僕食べられるんかと思った。
ドン・タニシ 「魚と言えば。実は俺、前から行ってみたかったところがあるんやけど。
        『いただきさんの海鮮食堂』! 今日の昼行ってみるかー。
         キマコ君にも魚食べて頭ようなってもらわないかんしの」
キマコ    「えっ?」

「いただきさんの海鮮食堂」は、6年ほど前、高松の魚市場と地元の漁師さんが作った食堂。
さぬき浜海道の魚市場を越えてすぐの橋を渡ってマルヨシセンターの手前を右へいったところにある。
新鮮な魚介が並ぶセルフ食堂で、観光客はもちろん地元民にも人気がある。

ジャンボ海老フライ.jpg
●土日限定、一日5匹のジャンボ海老フライ1050円
かま.jpg貝柱フライ.jpgしらこの味噌汁.jpg地タコの刺身.jpg
●カンパチかま塩焼き       ●貝柱のフライ              ●白子とワカメの味噌汁   ●地ダコの刺身

海老、でかっ!!
なんだ、この海老フライ。かんぱちのかまの塩焼きやらもりもりのあら炊き290円!?
ふぐの天ぷら、ヒラメの刺身、しまあじの刺身…。
べーすけ(あなご)の天ぷらもでかっ!
とにかくすべてすごいボリュームなのである。まさに漁師料理。
15食限定という人気の漁師丼はもう終わっていたので、ごはんと味噌汁をもらう。
白子とワカメの味噌汁200円! しかも白子ようけはいっとる!
これは魚好きにはたまりません。

キマコ海老と格闘.jpgドンタニシと海老.jpg
●巨大海老と格闘するキマコ&ドン・タニシ。

衣が厚いのではない。ほんとに太いジャンボ海老。
魚は嫌いじゃないけど骨をとるのがめんどうだからと焼魚は敬遠がちなドン・タニシも
かまなら肉厚の身がポロッとれて大丈夫。
魚も海老も貝柱も、どれも新しいのがわかる歯ごたえだ。
これを街中の割烹で食べたら倍以上の値はするだろう。
調理はあくまでも漁師風だから、味付けをどうこういうのは野暮というもの。
今回12時を過ぎてから行ったので、残念ながら揚げ物や焼き物が冷めてしまっていた。
混むのを覚悟で11時台に行くことをおすすめする。
これだけ新鮮な魚介の揚げたて、焼き立てはさぞかしうまいだろうなー。
決して目立つ場所ではないし、倉庫を改造した荒っぽい食堂だけど、
次々とお客さんが来るのもわかる。
この食堂は楽しい。

しかしながら香川と言えば、うどんと骨付鳥しかないと思っている県外客は少なくない。
瀬戸内の小魚は地味だけれどうまいんです。
こういうところにも足を運んで、気軽に香川の魚料理を食べてほしいよね。そんでもって
夜は「四角家餃子本舗」のお座敷で、香川の新鮮な野菜が堪能できる蒸し鍋と餃子を
囲んで、高松の旅を締めくくってほしいもんですなー。

海鮮食堂外観.jpgいただきさん店内旗.jpgいただきさん店内.jpg

いただきさんの海鮮食堂
住所●高松市茜町4-41
電話●087-835-4336
営業時間●11:00~14:00
定休日●水曜
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高松の夜うどん、鶴丸。 [ドン・タニシの香川るんるんグルメ日記]

誰が言い出したか知らないが、高松の夜のシメはカレーうどん。
というのが、出張族や観光客の間でまことしやかにささやかれている。
なんでカレーなんだろう。しかもシメに。
さっぱりとぶっかけならわかるような気がするけれど…。

高松の飲み屋街で深夜まで営業しているうどん屋と言えば、
「鶴丸」「五右衛門」が有名である。どちらもカレーうどんが評判だ。
ドン・タニシ 「そういえば、俺、鶴丸に行ったことがない」
というわけで行ってみた。
店を終えて帰り、12時をまわっているというのに店の外でサラリーマンが待っている
光景をよく見かける。
これだけうどん屋の多い香川県で、それなりに有名店である店は
メニューや営業スタイルなど何がしら工夫されている。
「鶴丸」は夜8時からの営業で高松のシメうどんの文化を作ったことがすばらしい。

実際、四角家で餃子と焼豚を食べてしこたま飲んだ後、
「鶴丸」に行こうかというお客様は少なくない。
「鶴丸」はうちの店を出て中古馬場をずーっと抜けてフェリー通りに出て右に曲がってすぐのとこ。

鶴丸 おでんsasikae.jpg
●おでん100円、おでんとうふ300円

お店の兄ちゃん  「今、麺をゆがいてますので7~8分かかりますけどいいですか?」
ドン・タニシ     「はい、はい」
ラッキー。釜あげ状態だ。まずはおでんでもつまむとするか。
大根にダシがよくしみている。ダシが結構甘い。讃岐風ということか。

鶴丸かけうどんsasikae.jpg鶴丸かれーうどんsasilae.jpg
●かけ480円                              ●カレー700円

かけが来た。なんだかかわいらしい丼に細い麺が。480円は深夜料金だなぁ。
観光客がさぬきうどんのイメージでくるとあれっと思うのでは。
細くてつやっとした麺はしなっとやわらかい。
なるほど、これはほんとに飲んだ後向きのうどんなのだ。
さすがにさぬきうどんとはいえ、シメのうどんもゴムのようなコシでは胃もしんどいだろう。
おでんだし同様もかけだしも甘い。

続いてカレーうどんも来た。
なるほど。ちょっぴり甘めのダシはここで生きてくる。
カレールーとのバランスがいい。この細くてやわらかめの麺もカレーとよくなじんでいい感じ。
以前の店でカレーうどんを食べたときは、太めの腰のある麺とカレーがイマイチからまず、
すごく違和感を感じたことがあった。うん、このカレーうどんはいい。
営業時間といい、麺といい、飲んだ後のシメうどんとして徹底している。
香川のうどん文化の深さを感じさせてくれた夜だった。

鶴丸でドンタニシ君sasikae.jpg
●ドン・タニシ、初鶴丸。

鶴丸外観.jpg鶴丸看板sasikae.jpg
鶴丸
住所●高松市古馬場町9-34
   電話●087-821-3780
営業時間●11:38~14:00(昼の営業は不定で休みの時あり)、20:00~翌3:00
  定休日●日曜・祝日
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パンがうまい、硬派なカフェ。 [ドン・タニシの香川るんるんグルメ日記]

ドン・タニシが最近気に入っている店がある。
家からそう遠くないところにある「ふたみ」というカフェだ。
今まで知らなかったのだが、ここには「扶多美温泉」という古い銭湯があった。
平成12年に廃業したらしいが、3年ほど前だろうか、カフェとしてオープンした。
「ふたみ」という名前をそのまま使い、お洒落だけれども、気張り過ぎない
どこか昭和が漂う店だ。

入口入って左にパン工房があり、看板メニューでもあるモーニングやサンドイッチのパンを
焼いている。メニューはトーストやサンドイッチ、パンを使ったデザートのほか、
カレーやナポリタンなどちょっと懐かしい軽食メニューが数種。
いまどきのカフェにありがちなカフェめしやカフェケーキはない。
定番のレアチーズケーキとアイスクリームとパフェが一つずつあるだけ。
マスターも含め硬派な感じに好感が持てる。(マスターも含めというのはキマコさん談。)

ふたみオムライス.jpgふたみドライカレー.jpg
●まさに昭和のオムライス 700円                ●ドライカレー 800円
ふたみサンド100322_1207~01.jpgふたみランチ横.jpg
●サンドイッチランチ 850円                    ●この日のごはんランチはチキン南蛮。 850円

ランチはサンドイッチのランチとごはんのランチと2種類ある。
いずれも小さくカットされた野菜が入ったコンソメスープとサラダ、ドリンク付。
サラダの上にはきっとこのパンで作られただろうクルトンがのっかっている。
このクルトンがめちゃめちゃうまいのだ。こういう小さなオリジナリティは結構感動する。

ふたみコーヒー.jpgていねいに作られた感が伝わるサンドイッチ。
最近流行のパンはやたらふわふわ、
すかすかしたものが多いけれど、
久しぶりに食べた。
生地にねばりのあるパン。
好みで言えば、サンドイッチのパンは
サクサク系の方が好きだ。
でもこのしっとりとしたサンドのパンは
ナチュラルでやさしいおいしさがある。
ていねいにマスタードがぬられ、
ていねいにフィリングをはさんであるサンドイッチ。
これをたっぷりのコーヒーでいただく。
パンと合わせて飲むことを考えてコーヒーカップもでかいのもうれしい。

ふたみ店内縦.jpgふたみ店内.jpgふたみ 店内.jpg
●すっきりとして清潔感のある店内。店主の几帳面さが覗える。

ふたみでオムライス.jpg
ドン・タニシ  「懐かしい味やの~」
前回サンドイッチを食べたドン・タニシがどうしても気になって、
今回食べたオムライス。
シルバーのお皿にのったオムライスは昔ながらの巻きタイプ。
中のご飯も、まるで子供の頃お母さんが作ってくれた
お家のオムライスのような素朴さ。
でもやっぱりここの一押しはパンメニューかなぁ。
このパンはまず何ものっていないトーストでいただくのを
おすすめする。
パンの旨さがよくわかるから。

店内しかりメニューしかり、一つ一つにお店の真摯な感じが
伝わってきて居心地がいい。
なんとなくできた感じのカフェはそこここにいくつもできている
けれど、地に足をつけて永くそこにあり続けられる店は少ない。
「ふたみ」はきっと流行に流されず、これからも静かにファンを増やしていくタイプの店だと思う。
38年間も地域の人たちに愛され続けた、「扶多美温泉」のように。

ふたみ体重計.jpgふたみ外観.jpg
●年季の入った体重計、壁に貼られたタイルがお風呂屋さんを思い起こさせる。

ふたみ
住所●高松市木太町3区1874-1
電話●087-816-6221
定休日●火曜・第3水曜
営業時間●平日 9:00~19:00
       土日祝 8:00~19:00
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本場さぬきうどんは合田照一商店
四角い餃子を注文する

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