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「超達人店」への道 vol.9 【出会い】 [超達人キマコの「プレモルで行こう!」]

支店長フレスコ2.jpgプレモルフレスコ.jpg

かくして「超達人店」になった「四角家」。
表に「超達人店」の看板、店内にポスターを貼ったとはいえ、この時点では関係者以外
そのことを知る人はほとんどいません。
Webサイトの「サントリーグルメガイド」ですらまだアップされていませんでした。
せっかちな私は、「サントリーグルメガイド」の事務局に掲載依頼のメールを出しました。
すると、すぐに対応し情報を入れてくれました。
このスピード感がとてもここちよく、ありがたいと思いました。

この日の夕方のことです。
サントリーさんからご予約のお電話が入りました。
ドン・タニシ 「サントリーのSさんからご予約いただいたぞ。なんかえらいシブい声で・・・
         かなり偉い人かいの?」
キマコ    「えっ? そんなに偉そうな感じですか?」
ドン・タニシ 「いや、偉そうとかいうんじゃなくて、なんかこう紳士的というか・・・とにかく声が・・・」

来られたSさんは、なんと四国支店のS支店長でした。
ひょえええ~。確かにめっちゃシブいお声のダンディーな紳士です。
この日、はじめてお目にかかりました。
まさに「超達人店」を認定してくれたご本人です。
丁重に「超達人店」の取り組みに賛同したことによるお礼やら何やら
おほめの言葉をいただいて、ただただ恐縮するばかり。
そんななか、支店長が「メールに感動しました」とおっしゃいます。
えっ? メール?
そう言えば、「サントリーグルメガイド」の事務局に掲載依頼をした時に、
いつも四国支店にお世話になっているということ、
社員さんに「すばらしいですね」「今月一ですね」とビールをほめて育ていていただいた
おかげで超達人店になれたという感謝の言葉を書きました。
決して社交辞令ではなく、本当にその時思ったことでした。
驚いたのは、東京の事務局あてに書いたなにげない文章が四国支店の支店長にも伝わっていた
ことでした。掲載依頼のすばやい対応もさることながら、そんな小さなことも
支店に伝え、そしてその日のうちに支店長がごあいさつにいらっしゃる。
サントリーという会社のネットワークの良さ、社員さんの愛社精神、料飲店を大切にする社風に
いたく感動したのでした。

「超達人店」認定後、S支店長や社員さんが公私ともにお顔を出してくれるようになりました。
料飲店関係の営業さんだけでなく、販売や広報、フーズの社長さんや社員さんも。
まだ香川では2店目だったし、認定後の応援やチェックという意味もあるでしょう。
こういうすぐに会社一丸で協力体制というところがすごい。
これがサントリーの社風なのか、S支店長のリーダーシップなのか。
「超達人店」になってはじめて一流企業の一流たる所以を知ったのでした。

「超達人店」になって一番の宝は、S支店長や多くの社員さんとの出会い。
応援してくれるから、もっと頑張ろうと思う。人を動かすのはやっぱり人なのだ。

特にS支店長との出会いは「四角家」を初心に戻してくれた。
店で取り扱う商品の支店長さんとお会いしてお話する機会に恵まれたことはとても
ありがたいこと。こんなに会社を愛し部下を愛し取扱店を大切にしてくれるトップはそうは
いない。サントリーの社員さんは皆さん純粋に会社を愛しているなあと思うのだが、
そのなかでも、S支店長はまさに「ザ・サントリー」。
高松の商店街を黄色に染めて角ハイボールストリートにしたかと思えば、
瀬戸内国際芸術祭に合わせてサントリー美術館展を開催したり、
香川県の県産品とプレモルのコラボをしたりと斬新な企画を次々提案、遂行する。
イベントにも飲食店にもマメに顔を出される。実に現場でよく動かれる方だ。
四国支店のトップでありながら本当にフットワークよく私たちのような小さな店のスタッフにも
気さくに声をかけ気遣いをしてくださる。
だから、がんばれる。

「プレモル」との出会いがS支店長やサントリーの社員さんとの出会いになり
たくさんのお客様との出会いになった。これからもたくさん出会えますように。
昨日は節分。暦の上では春だと言うが、まだまだ寒い。
キマコの春もまだ来ない(泣)。
タグ:超達人店
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「超達人店」への道 vol.8 【いよいよ超達人店認定へ】 [超達人キマコの「プレモルで行こう!」]

超達人店キマコイメージ.jpg

講習を受けてから、2週間ほど過ぎた。
その後、審査らしいこともなくもちろん認定の報告もなかった。
「超達人店」の申請はダメだったのかなあと不安になり始めた頃だった。

「こんにちはー、サントリーです」
前回、講師もしてくれたメンテナンスのHさんだ。
キマコ 「あれ、この前、来てくれたばっかりなのにどうしたんですか?」
Hさん 「超達人の認定証を持ってきました」
タニシ 「えっ! 認定されたんですか!?」
Hさん 「はい、おめでとうございます。この前、審査に来たでしょう?」
キマコ 「??? 審査? そう言えば、先週T部長とO部長代理がお見えに・・・。
      ええーっ、あれ審査だったんですか?」
そんなこととはツユ知らず・・・なんか最近サントリーさんよく来られるなあと思ったら、
抜き打ち審査だったんですか! 全然そんな風でなくて、焼酎の「ちょい水」っていう飲み方
教えてもらったりして・・・サプライズにもほどがあります(笑)。

何はともあれ、超達人店、認定しました。2013年6月17日のことでした。

ついに超クリーミー泡が出るコックになり、超達人店マークの入ったグラスが揃いました。
試験を受けるとか、審査を受けるとか、大人になってずいぶん経つと
そういうことがとても新鮮に思えます。
この日は「四角家」の記念日なりました。
と同時に、ステージがあがった緊張感と恐怖がわきあがってきました。
今までは「ビールがおいしいね」「きれいだね」と言ってくれたお客様。
「超達人店」のビールとして接した時にはどうでしょう?
「超達人店」と思って来られたお客様は既にハードルが上がっています。
そんなお客様に納得していただけるんだろうか、不安に思い始めました。
「超達人店」という限りは圧倒的に美しい、おいしいビールでないと
「なーんだ、たいしたことないじゃないか」と思われてしまいます。
それからはその名に恥じないようサーバーやグラスの洗浄にさらに真剣に取り組むように
なりました。実際、「四角家」のビールが本当によくなったのは、認定後だと思っています。
「おいしいから認定された」のではなく「認定されたからおいしくなった」と
言ってもいいかもしれません。
サントリーの、ビール開発から流通の末端にいたるまでに高品質を維持させようという
取り組みに今さらながら感心しつつ、そこに参加させていただけることは
とてもありがたいことです。いいものを安心してお客様に提供できるのですから。

「超達人店」になったことは「四角家」の歴史のなかで本当に大きな出来事でした。
認定から1年と7カ月。
時がたつほどに、そのありがたみをしみじみ感じながら営業する今日この頃です。
タグ:超達人店
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「超達人店」への道 vol.7 【超達人店の講習とスポンジ洗浄】 [超達人キマコの「プレモルで行こう!」]

プレモル200たて.jpg またまたブログ置き去りのまま、年を越した。
 反省しきりだが、相変わらずゆっくりブログを書く時間がとれ
 ない。ありがたいことではあるが、こうしてパソコンに向き合
 うのも大事な時間だ。がんばろう。

 えっと、どこからのお話だっけ。3代目担当Kさんが
 「超達人店」の話を持って来られて・・・、そうそう。

 ほどなくして、超達人店の講習を受けることになる。
 この日がまた、ワタクシごとながら、親知らず抜歯の
 翌日だった。私はかつて親知らずを3本持っていた
 が、けんびきの度に痛むため2本は20代に抜いた。
 しかし、この1本だけは真横に生えている上、根が深く
 半分以上肉がかぶさっているため切開しなければ
 ならない。当時通院していた歯科ではできず、口腔外科
 のある病院に行く必要がある。抜いた後の体調にも影響が
 あるので辛抱できるようならそっとしておいた方がいいと
 言われ、今日まで大事にほおっておいたのだ。
ところがである。この期に及んで虫歯になってしまい、ついに抜かざるをえなくなった。
講習は後日でもよかったのだが、とにかく早く講習を受けて一刻も早く認定を受けたかったので
手術翌日だったが、お願いした。
切開手術は比較的簡単にすんだものの、大変なのはそのあとだった。
翌日から熱が出るわ頬は腫れるわ、こぶとり爺さんのようになる。
 
こぶとり爺さんで受けた講習(笑)。
講師はいつもメンテナンスをしてくださるHさん。いや、H先生。
H先生もさすがに「だ、大丈夫ですか?」とお気遣いいただきながらの講習となった。
超達人独特のビールの注ぎ方、サーバーの洗浄やガス圧管理など細かく指導を受ける。
超達人店のビールはシルクのような表面のクリーミーな泡でなければならない。
もったいないけど、ビールの表面に粗い泡がなくなるまで吹きこぼす。
こうしてできた泡は、きめ細やかで泡というよりクリームのよう。
ぜいたくで美しいビールができあがる。頭が朦朧としつつもH先生の言葉に集中する。
実際に注いだ生ビールも合格をいただいて講習終了。後日、審査に通れば認定とのこと。

講習の翌日から、究極のプレモルへの挑戦が始まった。
それまで、週に一度だったコックの分解洗浄とホースのスポンジ洗浄を 毎日にした。
正直、コックの分解洗浄はともかく、ホースのスポンジ洗浄にはあまり積極的でなかった。
水を通す洗浄は毎日しているから、それで十分きれいじゃないかと思いこんでいたのだ。
洗浄予定の日が忙しくて片付けが遅くなったりすると、今週はいっかとスルーしていた。
ところがである。
スポンジを毎日通していると、泡の下のビール部分が恐ろしくきれいになってきたのだ。
本当に恐ろしくだ。これには大いに反省した。
そうなってくると気泡が一つもつかないようグラスもさらにしっかり洗うようになる。
こうした作業をはじめてからのビールは、明らかに変わった。
カウンターから客席の生ビールを見て、その美しさに惚れ惚れするくらいだ(笑)。

コック.jpg樽コック.jpgスポンジたて.jpg
▲サーバーのコックと樽に接続するコック。この小さなスポンジが大活躍。

一週間後、こぶとり爺さんのこぶはようやくとれた。
「超達人店」の認定はまだない。


タグ:超達人店
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本場さぬきうどんは合田照一商店
四角い餃子を注文する

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