南京譚 第2章 3人の社長。 [南京譚]
僕たちは、ヨウゾウ君に連れられてトアロードへ向かった。
「樽珈屋」。コーヒー専門店である。
メニューはコーヒーのみですべて500円。ブレンド、ストレートそれぞれ10種類ほどある。
4人で4種というのもなんなんでストレートのキューバとトアブレンドを2つずつ注文する。
ドン・タニシ 「うーん、キューバはアメリカンな感じやなぁ~」
キマコさん、トアブレンドは?
キマコ 「お見事って感じ。雑味がまったくない。
最近のハウスブレンドって煎りが深めで酸味を極力抑えた系が多いんだけど、
私はこういう酸味も甘みも苦味もバランスのとれたのが好き。
なんてゆうかコマタの切れ上がったっていうか洗練された味だねー」
この店、席はカウンターたった6席しかない。フロントでは豆の販売もしている。
なんでもオーナーはブラジルに農場を持っているそうで、当然自家焙煎だ。
さすが、神戸の店は極めた店が多いなー。
カウンターに並んでおいしいコーヒーを飲みながら、しばし話をする。
ヨウゾウ君、ドン・タニシ、たかちゃん。
3人ともそれぞれ社長である。こうして3人の社長と話してみると非常におもしろい。
それぞれ仕事の内容も性格もタイプもまったく違うのだが、共通点もある。
クリエイティブなこと、何事にも一生懸命なこと、気配りができること、子供のように無邪気なこと。
そして僕、一番すごいなあと思ったのは、皆すごい人なのにちっとも偉そうにしないところ。
だから社員がついてくるんだよね、キマコさん。
キマコ 「あっ、ごめん、ごめん。今の聞いてなかった。なんだっけ?」
ドン・タニシ 「ええ~! 今せっかくメダカがはじめてええことゆうたのに…。
さっきのとこ、拡大して太字にしとってくれー」
そんなわけで多忙なヨウゾウ君はこの後仕事に戻らなければいけないので
元町駅まで送って別れた。
ヨウゾウ君、無理やりひっぱり回したのに快くつきあってくれてありがとう。
引き続き、たかちゃんの知り合いのたこ焼き屋さんに行く。
「丸幸水産 三ノ宮店」。
大玉のたこ焼きが7個420円、九条ネギかけ470円。
中はトロットロで大きなたこが。
生たこを釜茹でしているようで確かにたこは大きくて柔らかい。
それよりもびっくりするのはこの生地だ。ほわっと柔らかく口の中でトロッととろける。熱いけど。
しかもこの店は2階で食べられるようになっているのが素敵。
しょうゆ+ねぎかけ、ソース・マヨ+ねぎかけ、ポン酢と3皿も頼んだけど
ぺロッと食べてしまった。
ドン・タニシ 「あーうまかった」
キマコ 「うしまけた」
あのー、もしもし? 馬に牛はいいけど、餃子は?
ドン・タニシ 「あ…………」
まさか忘れたんじゃ…。
ドン・タニシ 「はは。心配すな、メダカ。お楽しみはこれからやがなー。はは…」
では次回、南京譚 第3章 いよいよ餃子めぐり。
ドン・タニシ 「松本いよいよやの~」
……………。
2009-03-30 16:17
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